かわいい話

                 息子が小学生のころの話です。

学校から帰ってきた息子は、茶の間でリコーダーの練習をしていました。

練習しているのは「こぎつねこんこん」です。

わたしは台所で昼食の後片付けをしながら、それを聞いていました。

はじめはつっかかったり、止まったりしていましたが、

しばらくすると上手になり、するするふけるようになりました。

私の頭の中も、『こぎつねこんこん、やまのなか~やまのなか~♪』 になっているところに、

                 息子の友達が遊びにきました。

                あわてて出て行こうとする息子は、

           テーブルの脚にしたたかに足をぶつけてしまったようで、

                がたんっと大きな音が・・・・


   すると、

         「あいたたたった、いたすぎる~いたすぎる~」

       というこぎつねこんこんのメロディーで痛がる息子の声。



    次の日から、しばらく我が家はこぎつねこんこんのメロディー一色になりました。

                  今日の料理はどう?

              「うますぎる~♪うますぎる~♪」

                 といった具合にです^^